Objective-Cの演算子

Objective-Cの演算子には「算術演算子」「論理演算子」「三項演算子」「ビット演算子」がある。

算術演算子
一般的な算術演算と同じで「乗算」と「除算」は「加算」「減算」より優先される。
演算子説明
*掛け算
/割り算
+加算
-減算
%余りを計算
(例)
    int i = 0;
    i = 3 + 5 * 2;   // 5 * 2 の後にプラス3される 結果は13
    i = (3 + 5) / 2; // 3 + 5 の後に割る2される 結果は4

インクリメントとデクリメント
インクリメントは変数の値を1増やす、デクリメントは1減らす
(例)
    int i = 0;
    i++;   // 「i = i + 1」と同じ
    i--;   // 「i = i - 1」と同じ

論理演算子
演算子の左辺と右辺について、AND、OR、NOTを求める演算子です。
結果に「YES」「NO」を返します。
演算子説明
==左辺値と右辺値が等しい時「YES」
!=左辺値と右辺値が等しくない時「YES」
<左辺値が右辺値未満の時「YES」
>左辺値が右辺値超過の時「YES」
<=左辺値が右辺値以下の時「YES」
>=左辺値が右辺値以上の時「YES」
&&左辺値と右辺値ともに「YES」の場合「YES」 AND演算子
||左辺値と右辺値のいずれかが「YES」の場合「YES」 OR演算子
!右辺値が「YES」の時「NO」、「NO」の時「YES」 NOT演算子

Objective-Cのループ文

Objective-Cのループ(繰り返し)文はwhile、for、do-while、for-inの
4種類があります。

(例)
while文
ループを行う条件式のみを指定できる。
繰り返し回数が不明な時などに使用する。
    int i = 0;
    // iが10より小さい間は繰り返す
    while (i < 10) {
        // 繰り返し処理
        i++;
    }
for文
「変数の初期化」「条件式」「ループごとに実行するコード」
の3つの処理を一度に指定できるループ文です。
    // iが10より小さい間は繰り返す
    for (i = 0; i < 10; i++) {
        // 繰り返し処理
    }
do-while文
while文とは条件式の評価されるタイミングが違う。
whileだけの場合は処理の先頭で評価が行われるのに対し
do-whileの場合は処理の最後に評価が行われるため、
必ず1回は繰り返し処理が行われる。
    // iが10より小さい間は繰り返す
    do {
        // 繰り返し処理
        i++;
    } while (i < 10);
for-in文
高速列挙と呼ばれ、コレクションクラス(配列など)の
オブジェクトを順に取り出す際に使用される。
    NSArray *ary = [NSArray arrayWithObjects:
                    @"値1", @"値2", @"値3", nil];
    
    // 配列から要素を順番に取得
    for (NSString *str in ary) {
        // 繰り返し処理

    }

Objective-Cの条件分岐

Objective-Cの条件分岐にはif文とswitch文があります。

(例)
if文
条件によって処理を変えたい時に使用
    int a = 3;
    if (a == 0) {
        // int:aの値が0(条件式)の場合
    } else if (a == 1) {
        // int:aの値が1(条件式)の場合
    } else {
        // 上記のいずれもにも一致しない場合
    }
※いろいろなif文判定

switch文
複数の定数値と一致しているかを判定。
breakを入れることによりswich文の処理が終了します。
breakを書き忘れると後続の処理が実行されてしまいます。
    int a = 3;
    switch (a) {
    case 0:
        // 式の値が値1の場合
        break;
    case 1:
        // 式の値が値2の場合
        break;
    default:
        // 上記のいずれにも一致しない場合
        break;
    }

Objective-Cのデータ型(プリミティブ型)

Objective-Cのデータ型には以下のようなものがあります。

データ型詳細
short整数、ゼロ、負数などの数値を扱う型。
int型より小さい。
int整数、ゼロ、負数などの数値を扱う型。
float小数点の数値を扱う型。
doublefloatより大きい領域を持つ不動小数点型。
char1文字の値を持つ型。
BOOLYES/NOのみを持つ型。

(例)
short型
    short a = 3;
    short b = -3;
    short c[] = {10, 0, -30};
int型
    int a = 3;
    int b = -3;
    int c[] = {10, 0, -30};
float型
    float a = 123.123f;
double型
    double a = 123.123;
char型
    char a = 'A';
BOOL型
    BOOL a = YES;
    BOOL b = NO;
上記のプリミティブ型(基本データ型)以外に、参照型、id型などがあります。